2014年に実施した政策提言の具体事例
(提言と関係団体との連携で、カヌースラローム会場の移動が決定しました)
現在の対応 (Focusing matters now)
2014年6月17日にカヌースラローム競技場計画の見直し決定となりましたが、葛西臨海公園隣地での開催計画が水面下ですすめられています。
そのため、仮設施設による開催を願意とする陳情書を東京都と江戸川区に改めて提出し、対応をしております。
陳情書の内容に賛同していただける方は、自著署名にご協力をよろしくお願い致します。
陳情書に興味のあるかたはメールにてお問い合わせください。
東京都に提出海の陳情書の内容は、→こちらから
It was a review decision of canoe slalom stadium plan
in June 17, 2014. But holding plan in Kasai Seaside Park Lynch
has been recommended.
Therefore, DEXTE-K was submitted to petition to be held
by the temporary facility in Tokyo Metropolitan Assembly
and Edogawa Congress.
Person who is agreed on the contents of the petition will
ask for your cooperation in our book signing.
Please contact us for more information by e-mail.
主張の要旨 (Summary of claim)
2020年オリンピック東京開催決定!
活気ある東京の街、日本がリ・デザインされていくのは歓迎ですが、東京開催を真の意味で成功に導くためには、都心の豊かな自然環境の保全にも十分配慮していただく必要があります。
具体的には、希少な干潟域と生物多様性を持つ葛西臨海公園内にカヌースラローム競技場を建設しようとしている問題があります。
周辺域の汽水域の干潟に、大量の淡水を排水する施設が建設されようとしています。生物多様性を育む干潟の汽水域が破壊されてしまう危険があるのです。
この事実をもっと国際的に知っていただき、無下にカヌースラローム競技場が建設されることを回避する必要があります。
したがって、
葛西臨海公園におけるカヌースラローム競技場建設には強く反対
します!根本的な見直しを提言します!
We agree about the “vision” was presented in Tokyo Olympic in 2020,but strongly opposed to the construction of canoe slalom stadium in Kasai Seaside Park!
2020 Tokyo Olympic Games be held!
The city of Tokyo lively, Japan is going to be re-design is welcome, but in order to lead to success in the true sense of the word the Tokyo held, we have to pay sufficient attention to the conservation of the rich natural environment of the city center.
More specifically, there is a problem to try to build a canoe slalom stadium in Kasai Seaside Park with a rare species diversity and tidal flat area.
Tidal flats of brackish waters of the Kasai Seaside Park neighborhood area, facilities for draining a large amount of fresh water is going to be built. there is a risk that the brackish waters of tidal flats foster biodiversity is destroyed.
We want many people to be going to know this fact in the world.
You then need to prevent the canoe slalom stadium will be built in an innocent way.
Therefore,
It strongly opposed to canoe slalom stadium construction in Kasai Seaside Park! I will recommend fundamental review!
カヌースラローム競技場の計画エリア
(Planning areas of the stadium Canoe Slalom)
IOC委員会が評価報告書で個別の追加コメントを表記! NEW!
IOC委員会も葛西臨海公園に注目!
【表記内容】
Report P58
ADDITIONAL COMMENTS
The venue proposed for the canoe slalom competitions at the Kasai Rinkai Park is situated in a popular public park and close to an important bird sanctuary.
Tokyo 2020 is aware of the sensitivities of this site.
Discussions regarding the development of the venue have been held with concerned citizens and, in the event that Tokyo is awarded the Games, a more detailed environmental impact assessment would be conducted.
【翻訳】
報告書 P58
環境分野/追加コメント
葛西臨海公園でカヌースラローム競技のために提案された会場は、人気の公共の公園内に位置しており、重要な鳥類保護区に近接しています。
2020年東京招致計画では、この地域を使用することによって起こり得る問題点を認識しています。
東京にオリンピック招致が決定された際には、関係市民と会場建設に関する議論が開催され、より詳細に環境影響評価が実施される必要があるであろう。
このIOC委員会の追加コメントは、重要な成果と考えています。
日本野鳥の会東京と連携してきましたが、野鳥の会は生物多様性の存在を指摘してカヌースラローム建設反対を主軸に主張していました。
一方、今回のIOC委員会の追加コメントは、DEXTE-Kの主張してきた内容に直接関連するものであり、国際的に主張が評価されたと認識しています!
DEXTE-Kの主張については、詳細は要望書を再確認していただきたいですが、要約すると下記の内容です。
葛西臨海公園にカヌースラローム会場を建設することに対して、
①地元住民に説明責任が果たされていない点
②専門家による環境評価がされていない点
③客観的な環境評価がされ、自然破壊につながると評価された場合には、計画を断念すること
2013年のIOC委員会による評価は、まさにDEXTE-Kが主張している内容に回答したかの表記となっています。節目にひとつの大きな成果を得たと手応えです。
応援してくださったみなさま、ありがとうございます!!
今後ともよろしくお願い致します!
江戸川競艇場を一時仮設使用する代替案について
DEXTE-Kでは、江戸川競艇場を刷新し、一時仮設使用する案を江戸川区議会に「陳情書」として提出していますが、残念ながら東京都議会より「不採択」の通知が2014年10月3日付でありました。
つまり陳情内容が実現する可能性は、限りなく小さくなってしまったということです。
残念でしかたありません、と同時に無念です…。
2014年11月10日現在で、自著署名は合計:100名を越え、電子署名では1850名の方々の賛同に至っております。
署名にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
みなさんの熱意に感謝し、引き続き葛西臨海公園周辺の環境保全に鋭意努めていきたいと思います。
足跡として、概要計画については、記録しておきたいと思います。
詳細については、こちら↓(ブログでご確認ください)
カヌースラローム競技場代替案
現状と課題 (Current Status and Issues)
1.具体的な計画案が周辺地域住民やステークフォルダーに十分説明されていない点
2.計画決定プロセスが明確でなく、市民や有識者による周辺自然環境への影響評価についてのコミュニケーションの場があるのか否か不明確である点
3.計画そのものが、周辺自然環境を損ねる可能性が非常に高い点
- There are not sufficient opportunities for the local residents and
stakeholders to be briefed and to understand the detailed project
plan. - The decision making process for this project is not clearly stated,
and we are not sure if t he Invitation Committee is planning
to create opportunities to communicate the environmental impact
to the citizens and/or to environmental experts. - The project plan has a potentially high risk of severe environmental
impact.
これらの各々の問題点に対して具体的な内容をまとめ、要望書として2012年10月26日に東京都オリンピック招致委員会に提出しました。
要望書は全国環境ボランティアリーダー会のご協力を得て作成しました。
全国環境ボランティアリーダー会とは、一般財団法人セブン-イレブン記念財団主催の「環境ボランティアリーダー海外研修」に参加したメンバーが集い、地域の環境市民団体を支援し、日本の環境活動の活性化を図ることを目的に活動している全国規模のネットワーク組織です。
「全国環境ボランティアリーダー会」は、現在「一般社団法人 日本環境NPOネットワーク」に名称を変更しています。
提出した要望書は、こちら(↓)のPDFファイルをご覧ください。
※要望書を読んでみる。
We have also prepared the petition in English. (←click hiere!)
We have submitted this petition to the Tokyo Metropolitan
Government on 26 October last year.
※英訳は、米国でご活躍中の技術士:松本正人氏にしていただきました。こころから感謝致しします。
The request and Inquiry has been translated into English
by Mr. Masato Matsumoto who is a professional engineer active
in the United States.We sincerely thank you.
東京都が示す計画概要
(Overview Tokyo metropolitan government plans to show)
・計画概要は、東京都が管理運営するWEBより閲覧できましたが現在では削除されています。
- 今までの活動内容
- 2012/10/ 2 一般社団法人日本環境NPOネットワークと現地確認
- 2012/10/26 東京都オリンピック招致委員会に要望書を提出
1時間における協議・折衝を展開
(※この内容については録音による証拠記録があります。)
- 2012/10/30 東京都環境局及び港湾局へ要望書提出を説明報告
- 2012/11/ 4 葛西海浜公園サービスセンターへ要望書提出を報告
- 2012/11/ 5 江戸川区経営企画部企画課及びNPO法人えどがわエコセンターへ要望書提出を報告
- 2012/11/ 9 東京都建設局東部公園緑地事務所へ要望書提出を説明報告
- 2013年 東京都と複数回における協議・折衝を実施(日本野鳥の会やchange.orgとの連携)
2013年9月30日 日本野鳥の会と共に東京都との折衝・協議
中央で黒のジャケットを着ているのがDEXTE-K:橋爪代表
(NHKニュースより画像抜粋)
change.orgでは、DEXTE-K作成の図がネット署名の表紙を飾り、4万6千人を超える署名賛同に貢献。
- 2014/6/17 東京都が葛西臨海公園へのカヌースラローム建設の計画見直しを発表
- 2014/11/ 7 東京都議会事務局に、カヌースラローム大会について『仮設開催』をおこなう様、陳情書を提出
- 2014/11/11 江戸川区議会事務局に、カヌースラローム大会について『仮設開催』をおこなう様、陳情書を提出
- 2019年7月葛西臨海公園隣地にカヌースラローム会場の建設完成
(観客席の一部が仮設施設は、2019年度内に整備)
東京都の初期対応(補足)
2012/11/29 16:35 電話にて招致委員会担当者より
DEXTE-Kへ下記内容の途中経過報告を受けた。
【連絡内容】
- 2013年1月7日にIOC委員会に提出する最終計画提案の内容について、『葛西臨海公園にカヌースラローム会場を建設する』ことについては変更せずに提出する。その方針が決まった。
- 2013年9月7日に2020年オリンピック開催都市が決定するが、それまでの間に計画内容を変更することはない。
- 2013年9月7日に2020年オリンピック開催都市が“東京”に決まった際にはその後に具体的な計画をすすめていく。
- 12,000席の観覧席については、仮設の観覧席とした。
(常設から仮設への変更決定の連絡を東京都より直接受領)
→2012年10月26日の東京都との折衝における成果
- カヌースラローム会場の水路は残す予定である。
- 現段階の具体的な計画内容については、他の都市との競合となるため、現時点では開示できない。
※上記内容について、書面で回答をいただきたいと依頼したが、NGの返答であった。
【2012年12月以降の東京都の対応について】
- 日本野鳥の会東京と共に東都ととの折衝・協議を複数回実施。
(情報一元化や打合せ効率等を配慮)
【2014年7月16日計画見直しの発表以降の対応】
- 東京都の対応部署が変更(準備委員会)となり、東京都側からは直接情報伝達や折衝をしない旨の連絡を受けた。
■御礼
本件につきましてご協力いただきました多くのステークフォルダーの皆様、たいへんありがとうございました。
カヌースラローム会場の公園内建設の回避と一部施設の仮設設置を実現することができました。